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「Haratte」が “インボイス制度に向け策定されたQRデータ規格「JBMS-91」”に対応する請求書作成機能をリリース、中⼩企業等に無償で提供を開始

本日10時、報道関係者の皆様に対し、以下の通りプレスリリースを行いましたのでお知らせいたします。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000057465.html

株式会社AmbiRise(本社:札幌市、代表取締役:田中寛純、以下 AmbiRise)は、電子取引を簡単には導⼊できない中⼩企業等のインボイス制度への対応を支援するため、弊社が低挙うする請求プラットフォーム「Haratte」において、従来よりサポートしている独自規格のQRコードでの請求書発行に加え、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会(会長: 真茅 久則、以下 JBMIA)がインボイス制度に向け策定・公表したQRフォーマット規格「JBMS-91」QR付き請求書の発行機能をサービスのアップデートにより提供いたします。

【背景】
2022年7月20日に、JBMIAにおいて適格請求書等の国税関係取引書類の受領企業側が、取引情報項目の取り込みを容易にする目的のQRフォーマット規格JBMS-91が策定されました。

「取引書類の検索用QRデータフォーマット規格 適格請求書対応版」を制定しました。
https://www.jbmia.or.jp/whatsnew/topics_detail.php?id=1539

適格請求書等取引書類の検索用QRデータ規格(JMBS-91)
https://hyojunka.jbmia.or.jp/hyojun2/upload-v3/archive/JBMS-91.pdf

JBMS-91は、JBMIAの特定目的研究会としてJBMIA会員企業の他、ソフトウェアメーカー・システム開発会社・税理士団体22社が参加する形で電子インボイス支援研究会(EIS)が設置され、2021年9月より検討が進められてきました。
検討にあたっては、既にHaratteを提供しQRを活用した請求書発行サービスの知見を有している弊社にアドバイザへの就任依頼があったことから、弊社代表が研究会に参加しHaratteの知見を提供するなど、規格制定に貢献して参りました。

~電子インボイス支援研究会(EIS)を設立~
https://www.jbmia.or.jp/whatsnew/detail.php?id=1449

検討に関わる過程で、弊社が提供するHaratteをJBMS-91に対応させることは、策定の⽬的である電⼦取引を簡単には導⼊できない中⼩企業への⽀援に繋がります。それが、⾃治体とともに地域企業のデジタル化を⽀援するという弊社の事業⽬的と⼀致し、Haratteの事業展開にも有益となると考えるに⾄ったことから、今回の対応を⾏うこといたしました。

JBMS-89の規格は汎⽤性の観点から格納可能な情報が限られ、⾃治体をはじめとする⾏政機関や、請求データを活⽤した会計システム⼊⼒の⾃動化、⼀層の業務効率化を望む⺠間企業など、Haratteが従来より⽀援している団体・企業については今後もHaratteによる⽀援を提供しつつ、今回の対応により、インボイス制度開始にあわせて電⼦取引を簡単には導⼊できない中⼩企業の事務⼿続きの負担軽減が可能となります。

【Haratteの対応内容】
上記の対応について、以下2点のHaratteサービスアップデートを予定しています(2022年8月頃を予定)。
なお、HaratteによるJBMS-91形式への対応は発行側機能の対応となるため、読み取りには複合機の機能やQR読取ソフト等が必要です(※複合機の機能や複合機メーカーが提供するソフトウェア等による読取りが可能)。

(1)Haratte未導入企業・団体への請求書発行機能の開放
現在では請求書受領先企業がHaratteを導入している場合に、当該企業に請求書を発行する企業に対し、無償でHaratteの請求書発行機能を提供しておりました。これを、請求先がHaratte未導入企業・団体についても機能を開放し無償で利用できるようにいたします。

(2)JBMS-91形式でのQRを付与
請求書受領先企業がHaratte未導入団体の場合、それらの宛先に対して作成する請求書にはJBMS-91形式でのQRを付与する形で、請求書受領先企業がHaratte導入団体の場合は従来通りHaratte標準のQRを付与する形で請求書を作成・発行します。

【JBMS-91とHaratteの違い】

(1) JBMS-91
汎用性の観点からQRドの格納情報量に制約があるため、国税要件など義務的に保存が必要な情報項目の範囲での規格となっている。規格は公開され、無償で利用が可能だが、請求書発行(QR付与)や受領時のデータ化・データ取り込みのための仕組み(システム)を別途利用者において準備する必要がある。

(2)Haratte
独自QR規格によるデータ圧縮等の技術により、 JBMS-91が保有する情報項目に加え、行政機関等が必要とする請求元の代表者名や肩書のほか、支払データ作成に必要な振込先口座データ、備品管理・価格調査などの貯めに必要な請求明細データなど多数の情報項目をQRに格納。
請求書受領側に利用料が発生しますが、請求書発行側は無償で利用できる請求書発行サービスが提供され、受領側はQRからのデータ化に加え入力自動化を行うソフトウェアが提供される。

■AmbiRise 代表取締役 田中寛純のコメント

JBMS-91の規格制定にあたり、電⼦インボイス⽀援研究会(EIS)のアドバイザーとして検討会に参加する機会を頂きました。
検討会に参加する過程で、コストなどの⾯から電⼦取引を簡単には導⼊できない中⼩企業や企業から委託を受け経費⼊⼒を⾏う企業・税理⼠などが多く存在すること、それらが電⼦帳簿保存法やインボイス制度開始により現状よりも事務負担増となる可能性が⾼い、差し迫った懸状況であることをお聞きしました。
そのようなお話を聞くにつれ、検討会のなかでHaratteの知⾒を提供する以外にも弊社が貢献できることを考え、今回の対応を⾏う事といたしました。
弊社が提供するHaratteは、これまで主に⾏政向けの請求書発⾏、行政と取引のある事業者を主なターゲットとして提供しておりましたが、今回の対応でインボイス制度開始時の対応負担が⼤きいと思われる中⼩企業等の⺠間企業間における取引についても、あわせて⽀援していきます。
この対応により、デジタル化に取り残されがちな地元企業のデジタル化・業務効率化を促進し、ひいてはそれらの企業と接点をもつ⾏政のデジタル化を推進することにつながります。
そのことは弊社のミッシションである「⾏政のあたりまをアップデートする」をより強力に進めていくことができると考えております。
今後も、さまざまな団体・企業などと連携しながら、社会課題の解決に貢献して参ります。